福井県立恐竜博物館(勝山市)は、石になった木の化石「珪化木(けいかぼく)」にスポットを当てた映像を制作し24日、報道陣に公開した。恐竜が生きていた時代など太古の植物化石の仕組みを分かりやすく解説している。25日から同博物館で視聴できる。
タイトルは「石になった木 珪化木の不思議」。世界最大の珪化木産地である米国やタイのほか国内で撮影した映像を約14分に収めた。
映像では子役が登場し、「木がどうして石になるのか」という疑問をひもといていく。地層に埋まった木がシリカ(二酸化ケイ素)によって石化していく様子を3次元CGで詳しく再現している。タイで見つかった珪化木は72メートルあり、高さ100メートル以上あったとされる巨木の化石も紹介している。
寺田和雄主任研究員は「珪化木は草食恐竜が何を食べていたかなど、食料や環境を調べる上で重要な資料」と話している。映像は25日から同博物館2階の視聴覚ライブラリーで常時放映する。