富岩水上ラインで就航した新艇「fugan」=富山市の富岩運河環水公園

富岩水上ラインで就航した新艇「fugan」=富山市の富岩運河環水公園

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新艇「fugan」が就航 富岩水上ライン

北日本新聞(2015年3月27日)

 富山市の富岩運河をクルーズする富岩水上ラインの新艇「fugan(ふがん)」が26日就航した。北陸新幹線開業に合わせ、県が造船した。水上ライン利用者は県外からの観光客を中心に伸びており、富山駅から徒歩圏内にある富岩運河環水公園の一層のにぎわい創出を図るのが狙い。27日から一般乗船を始める。

 環水公園と岩瀬地区を結ぶ水上ラインは、2009年から県と市が共同運航。昨年、利用者が2万人を突破した。

 3隻目となるfuganはモダンな船体が特徴で、屋根にはソーラーパネルを設置。定員は55人。船体の材質に県の主要産業であるアルミ、流線形をつくる曲面ガラスに新幹線の新型車両に採用された新光硝子工業(砺波市)の曲げガラスを使った。県は環水公園内の乗船場に待合所も整備した。

 就航式があり県議、市議ら約120人が出席。石井知事があいさつし、fuganを命名した九曜誠司君(新庄小学校6年)や地元の奥田北小学校4年生10人がくす玉割りで就航を祝った。奥田北小4年生は富岩運河を紹介するパンフレットを制作し、代表して小澤美月さんが知事に贈呈した。記念乗船会もあった。

 今年の水上ラインは新幹線開業に合わせ、例年より2週間ほど早い3月14日に、環水公園から中島閘門(こうもん)の手前で折り返す特別運航を開始。特別運航は27~31日も実施する。4月1日からは通常ダイヤ運航になる。

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