「日本一危険な温泉」ツアーでルートとなる黒部峡谷の水平歩道

「日本一危険な温泉」ツアーでルートとなる黒部峡谷の水平歩道

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「日本一危険な温泉」ツアー8月にも開始 黒部峡谷

北日本新聞(2015年3月27日)

 黒部峡谷の阿曽原温泉小屋と黒部・宇奈月温泉観光局は8月下旬から9月中旬にかけ、新たな観光メニューとして「阿曽原小屋スタッフと行く 日本一危険な温泉」と銘打った登山ツアーをスタートする。断崖絶壁につくられた水平歩道や関西電力の竪坑エレベーターなどを活用。風景だけでなく、黒部川電源開発に挑んだ先人の苦労や安全な登山にも理解を深めてもらう。詳細は今後詰める。

 阿曽原温泉小屋は、黒部峡谷下の廊下の水平歩道沿いにある。雪崩の危険を避け、プレハブの小屋は毎年初夏に組み立て、晩秋に解体。小屋のそばに温泉がある。

 ツアーは黒部峡谷鉄道欅平(けやきだいら)駅から竪坑エレベーターを利用してパノラマ展望台まで移動。そこから小屋までの片道12キロを歩く。水平歩道は、高岡市出身の高峰譲吉らが設立した東洋アルミナムが、電源開発の調査用として開設。岩盤をくりぬいた大太鼓や、ホウ雪崩の威力を感じさせる志合谷などを通る。

 スタッフが電源開発の逸話や過去の雪崩被害、送電線や鉄塔の点検の苦労などを説明する。阿曽原温泉小屋の佐々木泉代表は「訪れた経験がある人にも、知られていない話を伝え、感動を二重三重にしたい」と話した。

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