台湾をテーマにチューリップなどが並ぶ展示=チューリップ四季彩館

台湾をテーマにチューリップなどが並ぶ展示=チューリップ四季彩館

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チューリップ「育ての親」紹介へ 砺波で来月フェア

北日本新聞(2015年3月28日)

 となみチューリップフェア推進協会(会長・大島肇一砺波商工会議所会頭)の会合が27日、砺波市文化会館で開かれ、4月23日開幕のフェアで、県内のチューリップ球根栽培の開始から2017年で100年目を迎えることから、県内の「チューリップの育ての親」とされる故水野豊造さんの偉業を振り返る展示を行うことが示された。栽培開始当時は流通し、現在は稀少なチューリップ3品種を並べる。フェアは5月6日まで。

 庄下村矢木(現砺波市矢木)の水野さんは1918(大正7)年、10球余りから球根栽培を始めたとされる。

 展示は2017年まで3年間のフェアで内容を替えて、会場内のチューリップ四季彩館で開催。ことしは、水野さんとチューリップの出合いについてのパネルや写真を並べる。1924年に水野さんが仲間と「庄下球根花卉(かき)実行組合」を組織し、昭和初期に本格輸出に向けて団体が設立されたことを紹介する。現在は市場に出回っていないチューリップ「アルビノ」「カラーカーディナル」「ウィリアムピット」の鉢植えを並べる。

 今春は北陸新幹線開業と北陸自動車道高岡砺波スマートインターチェンジ(IC)開設の後、初めての開催となり、交通対策に力を入れる。土、日曜、祝日はJR城端線の砺波駅と会場を結ぶシャトルバスを1両増の3両とする。東側から北陸自動車道で砺波市に入る来場者には同ICを利用するよう誘導する。


■台湾テーマ華やかに 四季彩館
 チューリップ四季彩館のテラス展示のシリーズ「美しい島、台湾」の第1弾が27日、同市中村の同館で始まった。台湾をテーマに台北市のシンボルとなっている超高層ビル「台北101」などをモチーフにした造作物やチューリップなどの草花30品種4千株で華やかに会場を彩っている。5月12日まで。

 台湾からの誘客を図る「ようこそとなみキャンペーン」に合わせて開催。台湾からの観光客を歓迎し、国内の来場者に台湾に理解を深めてもらおうと企画した。季節ごとに計8回の展示を行う。

 今回は期間中に花を入れ替え、計65品種4万5千株のチューリップを展示。ポルトガル語で「台湾」を意味するチューリップ「フォルモーサ」が並ぶ。咲き始めの花が緑色の珍しい品種で、古い品種のため、現在は入手が困難となっている。

 台北101は101階の高層ビル。展示では、ビルから打ち上げられる花火をチューリップの花で再現した。高雄市にある「龍虎塔」の竜と虎をモチーフにした造作物や、ランタンなどを飾り、現地の雰囲気を演出している。

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