足元に目を凝らすと、幸せがあるかも-。国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)に指定され、高岡鋳物発祥の地として観光スポットになっている高岡市金屋町の石畳通りに、七つの"小さなハート"が埋め込まれている。石畳の補修工事の際、市がまち歩きの楽しみの一つにしてもらおうと埋め込んだ。
石畳通りでは、昨年1月から上下水道管やガス管の老朽化に伴う工事が行われ、北陸新幹線開業直前に終了した。小さなハートは、市が金屋町まちづくり協議会の要望を受けて設置。通りの石畳の中に、ブロンズ製2個と石で作った5個の計7個を紛れ込ませた。高岡開町の祖・前田利長が鋳物師7人を招いて町を開業させた鋳物発祥の歴史にちなんでおり、北斗七星や白色の石を埋め込んでつくった停止線もある。
工事を担当した市上下水道局の担当者は、「ハートが埋め込まれた場所は秘密。風情のある街並みとともに、石畳の通りも楽しんでもらいたい」と話している。