国内で3番目に古い鉄製仏像と分かった鉄造阿弥陀如来坐像に見入る来場者=立山博物館

国内で3番目に古い鉄製仏像と分かった鉄造阿弥陀如来坐像に見入る来場者=立山博物館

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錫杖頭、県内24年ぶり展示 立山博物館で至宝展

北日本新聞(2015年4月5日)

 山岳信仰にかかわる国の重要文化財などを一堂にそろえた「立山の至宝展」が4日、立山町芦峅寺の立山博物館で開幕した。彫像や法具など約50点を展示し、立山で育まれた信仰の文化を伝える。5月17日まで。北日本新聞社共催。

 北陸新幹線開業を記念し「里帰り」をテーマに据え、県内外で展示・収蔵されている文化財を集めた。大日岳頂上で明治時代に発見された銅錫杖頭(しゃくじょうとう)(平安時代後期)を県内で24年ぶりに展示。剱岳山頂で見つかった銅錫杖頭・鉄剣(同初期)と共に紹介する。

 ことし2月、国内で3番目に古い鉄製仏像と分かった辻徳法寺(黒部市三日市)の鉄造阿弥陀如来坐像(てつぞうあみだにょらいざぞう)(鎌倉時代前期)も展示。弥陀ヶ原にまつられていた可能性があり、立山の仏教美術を今に伝える。

 このほか、初公開となる立山曼荼羅(まんだら)・立博D本(江戸時代)、銘文のある最古の越中瀬戸焼の品とされる香炉(同初期)、県内最古の古文書である軍勢催促状(南北朝時代)など貴重な品が並び、来場者が興味深く見入っていた。

 観覧料は一般200円、大学生160円、高校生以下無料。月曜休館だが27日は開館し、5月7日は休館。問い合わせは同館、電話076(481)1216。

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