開眼法要を終え、ライトアップされた回向柱と善光寺本堂。回向柱の下には、参拝者のカメラの明かりが広がった=4日午後6時37分、長野市

開眼法要を終え、ライトアップされた回向柱と善光寺本堂。回向柱の下には、参拝者のカメラの明かりが広がった=4日午後6時37分、長野市

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回向柱を照らす光 きょうから善光寺御開帳

信濃毎日新聞(2015年4月5日)

 長野市の善光寺で4日、前立(まえだち)本尊を宝庫から本堂に迎える御遷座式と、本堂前の回向(えこう)柱の開眼(かいげん)法要があった。双方が「善の綱」で結ばれ、いよいよ5日、御開帳が幕を開ける。今回は日中の混雑緩和などを目的に、初めて回向柱の夜間ライトアップも行う。4日夜は点灯式があり、消灯する午後9時まで散策がてら訪れる人の姿があった。

 回向柱には前立本尊に触れるのと同じ功徳があるとされる。過去には柱に触れようと長蛇の列ができる日もあり、苦情もあった。この日の点灯式で、照明が山門楼上から回向柱を白く照らすと、訪れた人々から拍手が起きた。本堂正面も薄い赤銅色に浮かび、参拝者らは新潟県・佐渡の太鼓芸能集団「鼓童」の奉納太鼓に酔いしれた。

 午後9時近くに回向柱前で写真を撮っていた京都市の安部倫子さん(64)、滋賀県湖南市の永岡裕子さん(62)は、ツアーの前立本尊拝観を翌朝に控え、ゆっくり散策したいと訪れた。「ライトアップは知らなかったけれど、とてもきれい。お寺も街の雰囲気も期待以上」と話していた。 御開帳初日の5日朝、厨子(ずし)の扉が開き、前立本尊が姿を現す。御開帳は5月31日まで。

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