嶋田さんが古民家を活用したギャラリー

嶋田さんが古民家を活用したギャラリー

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古里に古民家ギャラリー 砺波の空き家活用

北日本新聞(2015年4月7日)

 東京を拠点に制作活動を続けてきた日展作家で彫刻家の嶋田秀男さん(56)=砺波市庄川町天正出身=が、同市祖泉で散居村の空き家を活用したアトリエ兼住居にギャラリーを設けた。12日から初の展示を行う。嶋田さんは「地域の絆を守りながら、散居村の文化と歴史を継承し、発信していきたい」と話している。

 嶋田さんは砺波工業高校卒業後、東京で故澤田政廣さんに師事。「古里で作品をつくりたい」と、2013年に砺波市の空き家情報バンクを通して、伝統的な家屋「アズマダチ」を購入した。友人と家屋を修復した後、14年7月から拠点を砺波市に移した。

 ギャラリーは古民家のスペースを活用し「森林木(しんりんぼく)ギャラリー」と名付けた。初回のオープン記念展では日展会員賞受賞作「父の姿」や「ふくろう」などの木彫刻のほか、散居村や南アルプス、北海道の風景などを題材にした洋画といった自作を並べる。交流している砺波市美術協会長で彫刻家の藤井治紀さんらの作品も展示する。

 嶋田さんは「地元の人たちに豊かな自然の中でアートを楽しんでもらいたい」と話す。

 展示は5月10日まで。期間中はカフェや木工教室、音楽を聴きながら散居村の風景を眺める「チルアウト」を計画している。森林木ギャラリーは電話、0763(77)3063。

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