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「"いのり"のかたち」展、理解深めて 県信濃美術館で講演や絵解き

信濃毎日新聞(2015年4月7日)

 長野市の県信濃美術館で開かれている企画展「善光寺御開帳記念『"いのり"のかたち』―信濃の仏像と国宝土偶『仮面の女神』『縄文のビーナス』―」(県、県信濃美術館、信濃毎日新聞社主催)で、5月31日までの期間中、仏教美術の専門家の講演、展示中の仏画を使った絵解き、学芸員のギャラリートークなど、さまざまな催しが行われる。

 茅野市出土の国宝土偶2体や、重要文化財10点を含む県内の仏像、仏画など80点余に上る展示内容の理解を、より深めてもらおうと企画した。

 講演会は3回。4月18日は企画展監修者で善光寺顧問の実践女子大・武笠(むかさ)朗教授(56)、画家で善光寺白蓮坊の若麻績敏隆住職(56)が、それぞれ仏像に記された銘文や納入品で制作時期や来歴が分かる「在銘像」についてと、仏像を中心とした祈りと美術の関わりを話す。

 25日は上伊那農業高校(上伊那郡南箕輪村)の三上徹也教諭(59)が、茅野市出土の国宝土偶2体から考古学的に何が分かるかを解説。5月9日は、彫刻家で東京芸術大大学院の籔内佐斗司教授(61)が、善光寺で行った仏像の調査や修繕について話す。

 長野郷土史研究会(長野市)の小林玲子副会長(63)は、展示品の「善光寺縁起絵」を使った「絵解き」を口演。同美術館学芸員が会場で仏像や展示品を解説するギャラリートークも複数回ある。

 いずれも申し込み不要で、企画展(大人1300円、大学生1100円、高校生以下無料)入場者は無料。問い合わせは同館(電話026・232・0052)へ。

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