長野市の善光寺の大本願と大勧進で7日から始まる御開帳記念の朗読会「七つの祈り」を前に、語り部を務める俳優の江守徹さん(71)が6日、善光寺本堂で朗読会の成功祈願をした。善光寺を初めて訪れたという江守さんは「表現するときに必要な、テクニックではない何かが与えられた気がする」と述べ、「いつもと違う気持ちで朗読会に臨むのでご期待ください」とPRした。
朗読会は江守さんら俳優5人が語り部となり、善光寺の成り立ちや教えなどの縁起を話す。東京の企画制作会社などでつくる「ながの文化プロジェクト」が御開帳を盛り上げようと初めて企画した。
祈願を終えた江守さんは「前立(まえだち)本尊にお目にかかることができて非常に光栄です。古くから多くの人々に信仰されていたことが分かり、厳かな気持ちです」。本堂前の回向(えこう)柱にも触れた。
祈願前、江守さんは長野市役所に加藤久雄市長を表敬訪問した。
7日は午後5時半から、大本願で江守さんが出演する。5月29日までの間に20公演あり、赤井英和さん、石丸謙二郎さん、井口成人さん、大和田伸也さんも語り部を務める。問い合わせはながの文化プロジェクト事務局(電話03・5340・7141)へ。