長野市松代地区で寄進した回向柱の残りの杉材で作った「しあわせのおすそわけ」(右)。左側の袋に入れている

長野市松代地区で寄進した回向柱の残りの杉材で作った「しあわせのおすそわけ」(右)。左側の袋に入れている

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回向柱「しあわせのおすそわけ」 松代で買い物客らに贈る

信濃毎日新聞(2015年4月8日)

 長野市松代地区の住民らでつくる「善光寺回向柱(えこうばしら)寄進建立会」は、善光寺本堂前に建てられた回向柱の残りの杉材を使い、お守りを作った。「しあわせのおすそわけ」と称し、5月31日までの御開帳期間中に松代地区の約50店で取り扱い、買い物や飲食をした人に贈る。地域経済の活性化を狙った初の試みだ。

 名刺大の薄い板を2枚合わせており、杉の匂いが香る。赤や黄など五色の袋に入れ、表面には松代地区が今回の御開帳を含めて、回向柱を代々寄進している由来などを記した。建立会事務局の長野商工会議所松代支部の今井寛さん(42)は「お守りとして財布に入れても、神棚にお供えしてもいい。幸せを運んでくれるはず」と話す。

 回向柱の残りの杉材を使って、東京・銀座の県情報発信拠点「銀座NAGANO」に高さ2・5メートル、20センチ角の回向柱のミニチュアが1日に建立された。江戸時代に幕府の命令で本堂再建の普請奉行を務めた松代藩が拠点にしたという、長野市北石堂町のかるかや山西光寺(さいこうじ)境内にも近く建てられる。

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