地元の住民が見守る中、小木港に到着したあかね=8日、佐渡市小木町

地元の住民が見守る中、小木港に到着したあかね=8日、佐渡市小木町

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直江津航路 新高速フェリー 歓迎「あかね」様 小木に初入港、21日就航

新潟日報(2015年4月9日)

 佐渡汽船の小木-直江津航路に21日就航する新造高速カーフェリー「あかね」が8日、初めて小木港に到着した。二つの船体をつないだ、特徴的なデザインの双胴船が滑らかに水を切りながら入港すると、ターミナルや港前の広場に詰めかけた島民から歓声が上がった。

 現行のこがね丸に代わって就航するあかねは旅客672人を運べる。乗用車積載数は造船会社の算定で173台としていたが、佐渡汽船で精査して152台にした。1日2往復運航。2008年以降、原則1日1・5往復で、偶数日と奇数日で異なっていた不規則ダイヤを解消する。

 この日は訓練のために午後1時すぎに岸壁に着岸。乗客用のタラップや車両用の乗降口の接続などを確認した。午後4時前、直江津港へ出港した。

 港の近くには大勢の島民が集まり、新造船の到着を歓迎した。夕日色のトキが描かれた船体を熱心にカメラで撮影する人もいた。

 訓練の様子を家族で見守った佐渡市羽茂上山田の金子やよいさん(40)は「早く家族で乗ってみたい。地域の活性化につながればいい」と期待を寄せる。息子の楓大(ふうた)君(3)も「大きくてかっこいい」とはしゃいでいた。

 北陸新幹線の上越妙高駅経由であかねを利用し、両津-新潟航路から上越新幹線に乗り継ぐなどの周遊型観光の基点として、地元の期待も大きい。佐渡汽船小木代理店の深野明彦所長は「佐渡観光の起爆剤となるよう一人でも多くのお客さまを運びたい」と話した。

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