長野市の善光寺は11日、御開帳が始まって最初の土曜日を迎え、朝から参拝客でにぎわった。7年目に1度拝観できる本堂の「前立本尊」を一目見ようと観光客らの行列ができた。
午前9時50分ごろ、本堂で法要を終えた鷹司誓栄(たかつかさせいえい)副住職が大本願へ戻る途中、参拝客の頭に数珠を当てる「お数珠頂戴(じゅずちょうだい)」をした。大勢の参拝客が鷹司副住職に頭を深く下げ、手を合わせた。
北陸新幹線(長野経由)金沢延伸などを受けて、前回よりも参拝者の増加が期待されているが、「これまで、前回の御開帳と比べると参拝客は減っている印象だった」と同寺仲見世通りの土産物店の70代女性従業員。多くの人が行き交う通りを見ながら、「これからも期待したい」と話した。
11日は午後3時から全国善光寺会お練り大法要。4月25日と5月9日には、最大の法要「中日庭儀(ちゅうにちていぎ)大法要」が営まれる。