「夜まわり囃子」を演奏し、伝統的な町並みを練る出丸町布袋同志会の若連中=南砺市城端

「夜まわり囃子」を演奏し、伝統的な町並みを練る出丸町布袋同志会の若連中=南砺市城端

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粋な音色、曳山祭告げる 城端・当番町が町まわり

北日本新聞(2015年4月19日)

 5月4日に宵祭、5日に本祭が開かれる南砺市の国重要無形民俗文化財・城端曳山(ひきやま)祭を前に、祭りが近づいたことを知らせる「町まわり」が18日夜、同市城端中心部で行われた。ことしの当番町、出丸町の若連中が三味線と篠笛(しのぶえ)、太鼓の粋な音色を響かせ、伝統的な町並みを練り歩いた。

 祭りで庵(いおり)唄を披露する布袋(ほてい)同志会(岸英則会長)の若連中10人が「夜まわり囃子(ばやし)」を演奏しながら山町の6町を回った。静かな夜のまちに音色が響き、軒先に出て聴き入る住民もいた。

 布袋同志会はこの日から庵唄の本稽古も始めた。6町の若連中をまとめる庵連合会長を担う岸会長(42)は「当番町としての自覚を持って稽古に励み、盛大なよい祭りとなるよう努めたい」と話した。町まわりは27日、5月3日にも行われる。

 5日の本祭では、6町の曳山と庵唄を披露する庵屋台が「越中の小京都」と呼ばれる城端のまちを巡行する。

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