魚津市の海岸で22日、ことし2回目の春型蜃気楼(しんきろう)が観測された。黒部市生地方面では、バーコード状に伸びた建物群が列車の窓のように見えることから、集まった愛好家らが「まるで新幹線だ」と歓声を上げた。魚津埋没林博物館は5段階(A~E)のCランクとした。
蜃気楼は午後0時50分ごろから現れ、生地や射水市、富山市方面の広い範囲で建物が伸び上がって見えた。愛好家の間では数年前から、生地方面の建物がバーコード状になった風景を「新幹線」と呼ぶことがあるという。
同3時半ごろまで続き、海の駅・蜃気楼近くの展望地には大勢が訪れた。北陸新幹線で旅行に訪れた石井省一(よしかず)さん(66)=東京都昭島市=は「なかなか出合えないそうなので、見られてラッキーだった」と喜んだ。