豪華な装飾が施された山車が巡行する高岡御車山祭=昨年5月1日、高岡市片原町

豪華な装飾が施された山車が巡行する高岡御車山祭=昨年5月1日、高岡市片原町

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高岡の町民文化を認定 日本遺産第1弾に文化庁

北日本新聞(2015年4月25日)

 文化庁は24日、歴史的建造物や伝統芸能といった有形、無形の文化財を、テーマや地域ごとに一括認定する「日本遺産の第1弾に、高岡市の「加賀前田家ゆかりの町民文化が花咲くまち高岡-人、技、心」や、キリコ祭りと呼ばれる能登半島の灯籠神事(石川県)、四国遍路(四国4県)など24府県の18件を選んだと発表した。外国人を含む旅行者に地域の宝をアピールし、観光振興につなげるのが狙い。高岡市は近く庁内プロジェクトチームを発足させて具体的な事業を検討、実施する。

 日本遺産は、地域活性化を主眼とした新事業。40都府県から83件の提案があり、有識者委員会が、地域の伝統文化の魅力を雄弁に伝える「ストーリー性」を重視して選んだ。厳しい保全体制と普遍的な価値の説明が求められる世界遺産とは異なる。

 高岡市の日本遺産は、国宝瑞龍寺、高岡城跡(高岡古城公園)、高岡御車山(みくるまやま)祭、御印祭(ごいんさい)など30の有形、無形の文化財で構成する。加賀藩による藩政期から町民が地域に富を還元して発展させていく文化が形成され、現在でも町並みや産業、伝統行事などに高岡町民の歩みが色濃く残されているというストーリーが認定された。

 高岡市は、主な提案申請要件3点のうち▽歴史文化基本構想を策定済み▽歴史的風致維持向上計画を策定済み-の2点をクリアしていた。2015年度当初予算に「日本遺産魅力発信推進事業」として先行的に3千万円を盛り込み、認定へ強い意欲を示していた。

 文化庁は15年度予算で8億円を計上し、認定した自治体に対し、案内板設置やガイド育成に加え、多言語のホームページやパンフレット作成など国内外へのPR費用を助成する。日の丸と、英訳の「JAPAN HERITAGE」の文字をあしらったロゴマークも作った。

 今後も年1回のペースで日本遺産を認定する予定。東京五輪・パラリンピックが開催される20年までに100件の認定を目指し、訪日客を年間2千万人とする目標実現につなげる考えだ。


◆日本遺産◆
 地域の有形、無形の文化財をパッケージで認定し、国内外に戦略的に発信して観光振興などの地域活性化に役立てる事業。政府が2013年、日本文化を海外に売り込む「クールジャパン」戦略の一環として創設を打ち出した。文化財そのものでなく、歴史的魅力や特色を通じて日本の文化や伝統を物語る「ストーリー」が認定対象となる。単一の市町村内でストーリーが完結する「地域型」、複数の市町村にまたがってストーリーが展開する「ネットワーク型」がある。

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