諏訪地区山岳遭難防止対策協会(遭対協)と茅野署は、大型連休に合わせ八ケ岳連峰の美濃戸口、奥蓼科両登山口(ともに茅野市)に登山相談所を開設した。八ケ岳は例年より雪が少ないというが、遭対協は「油断せず冬山の装備が必要」と呼び掛けた。
美濃戸口では、遭対協の救助隊員2人が、登山者の行程などを記した登山届や装備を確認し、雪の状況を説明。過去に起きた遭難の場所を記した「山の安全かわら板」や登山道の主な場所の新しい写真が掲示され、登山客が見入っていた。
山岳会仲間と赤岳(2899メートル)の赤岳天望荘を目指す湯浅潔さん(68)=千葉県柏市=は「登山道の雪の状態が分かって良かった。装備は万全だが気を付けて登りたい」と話した。相談所は5月2、3日も両登山口に設ける。2~4日は赤岳周辺をパトロールする予定。