上田市の中心部で26日、「第33回上田真田まつり」が開かれた。地元ゆかりの戦国武将真田幸村が戦死した大坂夏の陣(1615年)から今年で400年を迎えるのに合わせ、真田軍と徳川軍がぶつかり合う決戦劇を披露。多くの観光客で盛り上がった。
決戦劇は、昨年までは中心市街地の交差点で行われていたが、今年は観客が見やすいようにと上田城跡公園やぐら下芝生広場に会場を移した。全国公募で選ばれた約100人が衣装を着て出演。赤い甲冑(かっちゅう)に身を包んだ幸村と小説などに登場する家臣の十勇士が、黒い甲冑の徳川軍とにらみ合い、「かかれー」の声を合図に激しい合戦を演じた。
千葉市から訪れた会社員山口順子さん(38)は「皆さん役になりきっていて、すごい迫力。もっと上田のことを知りたくなった」と話した。
上田真田まつりは上田市内の商工団体などでつくる実行委員会が主催。歩行者天国になった中心商店街では武者行列や太鼓演奏、十勇士をデザインしたTシャツやタオルの販売もあった。