石川、富山両県に伝わる嫁入り道具「花嫁のれん」を集めた「第12回花嫁のれん展」(北國新聞社後援)は29日、老舗が軒を連ねる七尾市一本杉通りで開幕した。観光客や住民は通りを巡ってのれんを眺め、嫁入りにまつわる女性の物語に思いをはせながら、開幕を祝う華やかな花嫁道中にうっとりと見入った。
花嫁のれん展では、5月10日までの期間中、市中心部の商店や民家など58軒に約170枚が飾られる。
花嫁道中は、いずれも七尾市出身で、市職員の野崎長志さん(27)と会社員の亜希恵さん(30)夫婦が行った。羽織袴(はおりはかま)と色打掛(いろうちかけ)に身を包んだ2人は、青柏祭ででか山を運行する魚町の木遣(や)り衆の先導で、親族やお手引きの子どもたちと通りを練り、観光客や住民の祝福を受けた。