ハナモモを見ながら食や演奏を楽しむ「越前おおの・九頭竜花桃回廊観賞の集い」(福井新聞社後援)が2日、福井県大野市下山の九頭竜温泉「平成の湯」周辺で始まった。県内外から家族連れらが訪れ、奥越の春を満喫していた。3日まで。
同市和泉地区では、岐阜方面から大野への入り口をハナモモで彩り地域振興を図ろうと、2010年に植樹を始めた。「平成の湯」周辺を中心に、これまでに地区の各地で計1600本余りを植えた。
最初に植えた高さ1メートルほどの木は3メートルほどに成長し、多くの花を付けるようになった。たくさんの人に見てもらおうと、地元有志らでつくる実行委員会が初めて集いを開いた。
2日は実行委員らが手打ちそばや弁当などを販売。ギターの弾き語りなどもあり、多くの人でにぎわった。県外に住む家族とともに訪れた篠原美代子さん(64)=大野市阿難祖地頭方(あどそじとうほう)=は「のんびり過ごせて気持ちよかった」と笑顔だった。
会場周辺は2日現在五分咲きで、3日は七、八分咲きとなり10日ごろまで見ごろという。実行委の中村健次事務局長(68)は「ハナモモの見ごろが勝原(かどはら)地域から和泉へ移ってきた。ぜひ家族で訪れてほしい」と話していた。
3日は午前10時~午後4時。食の販売のほかチェーンソーアートの実演、サックス演奏などがある。