善光寺本堂前の回向柱に向かう参拝者らを誘導する警備員。午後は待ち時間がぐっと減る

善光寺本堂前の回向柱に向かう参拝者らを誘導する警備員。午後は待ち時間がぐっと減る

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内陣や回向柱参拝の待ち時間、ネットに 善光寺が入り込み分散へ掲示

信濃毎日新聞(2015年5月3日)

 御開帳中の善光寺(長野市)が、本堂内陣参拝や戒壇巡り、回向(えこう)柱参拝などの待ち時間をインターネットのホームページに随時掲示する取り組みを始めた。団体客が多く、混雑しやすい午前中から午後へと入り込みを分散させ、少しでも落ち着いた環境で参拝してもらうためという。

 掲示は、御開帳の主役の前立(まえだち)本尊を間近に拝める「内陣」、本堂地下の暗闇を歩く「戒壇巡り」、三つの宝印を頭に受ける「御印文頂戴(ごいんもんちょうだい)」、前立本尊と結ばれた「回向(えこう)柱」、楼上に上がれる「山門」の境内5カ所。午前9時から午後4時まで、1時間ごとに警備担当が確認した待ち時間を毎日載せている。

 2日は、戒壇巡りが最長150分(午前10、11時)、内陣が同120分(午前11時)待ち。回向柱は同80分、御印文頂戴は同30分、山門は同20分といずれも午前10~11時が最も長くなった。午後になると待ち時間なしもあった。

 午前9時からの更新までは前日1日分の記録を見ることもでき、「午前は他を回り、空いている午後に参拝するなど時間を有効に使っていただければ」と、善光寺庶務部長で徳寿院住職の清水雄介さん(41)。今回の御開帳では日没後に境内をライトアップしており、午後9時まで本堂外陣(げじん)と回向柱が参拝できる。

 これとは別に、善光寺御開帳奉賛会(事務局・長野商工会議所)もホームページで、山門から見た境内のライブ映像を放映、混み具合を確認することができる。

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