客席から多くのおひねりが投げ込まれた「大鹿歌舞伎」の春の定期公演=3日午後、大鹿村大河原の大磧神社

客席から多くのおひねりが投げ込まれた「大鹿歌舞伎」の春の定期公演=3日午後、大鹿村大河原の大磧神社

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大鹿歌舞伎1000人魅了 春の定期公演

信濃毎日新聞(2015年5月4日)

 下伊那郡大鹿村大河原の大磧(たいせき)神社で3日、国選択無形民俗文化財「大鹿歌舞伎」の春の定期公演があった。300年余前から伝わる伝統芸能を鑑賞しようと約千人が集まり、役者が見えを切る場面などでおひねりが宙を舞った。

 源平時代の無常さなどを描いた「一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)熊谷陣屋の段」は、源氏の武将熊谷直実(なおざね)が源義経の命で平敦盛を救うため、自分の息子の首を差し出す物語。熊谷が札を持って見えを切ると会場が沸いた。太平記が題材で、娘のいちずな恋などを描いた「神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)頓兵衛住家の段」も上演された。

 同郡豊丘村神稲の松沢宗一さん(65)は「一度見た演目は話が分かる部分もあり、身近に感じた。演技がうまくて立派だった」。村民有志でつくる大鹿歌舞伎保存会の事務局で、弾き語りを担当した北村尚幸さん(54)は「食い入るように見ていただき、ありがたかった。村を挙げて歌舞伎を次世代に伝えたい」と話していた。

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