水戸天狗党の3人が葬られていたことが分かった徳賞寺=4日、福井県美浜町佐柿

水戸天狗党の3人が葬られていたことが分かった徳賞寺=4日、福井県美浜町佐柿

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天狗党の菩提寺が美浜に 佐柿・徳賞寺 学芸員調査で判明

福井新聞(2015年5月5日)

 幕末に尊皇攘夷を掲げて挙兵した水戸天狗(てんぐ)党について、敦賀で処刑され葬られた353人のほか、3人が福井県美浜町の徳賞寺に葬られていたことが、同町若狭国吉城歴史資料館の大野康弘学芸員の調査で分かった。大野学芸員は「水戸天狗党は敦賀との関わりが注目されていたが、美浜にも足跡が残っていたことを広く知ってほしい」と話している。

 水戸天狗党は1864年3月、茨城県の筑波山で挙兵。水戸藩の改革派の武将、武田耕雲斎を総大将に京都を目指し同年12月に本県入りした。しかし幕府軍に包囲され敦賀市新保で降伏、翌年2月に353人が市内で処刑され葬られた。

 大野学芸員によると、この時処刑された者のほか、約110人が小浜藩預かりとなり、同町佐柿の准藩士屋敷に収容されていたことが知られている。昨年10月に若狭路文化研究会らが天狗党に関する公文書をまとめた「水戸天狗党敦賀関係史料」を大野学芸員が精読したところ、小浜藩の史料「准藩士新亡扣記」に、収容中に亡くなった3人が徳賞寺を菩提(ぼだい)所として葬られていたことが記されていた。

 大野学芸員は同寺を訪ね、住職に依頼し過去帳を調べてもらった。その中に史料に書かれていた「高橋喜祐」「木村七郎」「小林清三郎」3人の名前が確認できた。新たな事実が分かったことから同寺でも位牌(いはい)を作り、3人をしのぶ祭りなども検討しているという。

 9日午後2時から同資料館で、大野学芸員が「水戸天狗党事件と佐柿」と題して講演し、これらの新事実や当時の水戸天狗党の生活ぶりなどを紹介する。入場無料。

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