大野市の西部に位置する銀杏峰(げなんぽう)(1441メートル)で6日、山開きが行われた。県内外から約40人が参加し、新緑を吹き抜ける薫風や頂上からの大パノラマを楽しんだ。
地元の愛好家グループ「里山銀杏峰を愛する会」が恒例で行っている。同市宝慶寺の宝慶寺いこいの森駐車場で式典を開いた後、小葉谷コースから登山を開始。カタクリやタムシバ、トクワカソウといった花々を楽しみながら歩を進めた。約2時間で登頂し、荒島岳や白山といった眺望を満喫した。
山頂のほこらでは宝慶寺の雲水らによる安全祈願の法要があった。また、頂上から100メートルほど下った場所に昨年同会が設置した「希望の鐘」では参加者が願いを込めて鐘を打ち鳴らし、お札のお焚(た)き上げも行われた。
同会の岡田政治代表(70)は「天気に恵まれ、近年にない最高のコンディションだった。6月下旬から7月上旬には山頂近くにオオヤマレンゲが咲くため、特にお勧め」と話していた。
銀杏峰は一部残雪があるが、20日ごろには消える見込み。