上映前に観客と記念撮影する(左から)松崎謙二さん、藤田弓子さん、仲代達矢さん、森恵さん、稲塚秀孝監督=南砺市城端伝統芸能会館じょうはな座

上映前に観客と記念撮影する(左から)松崎謙二さん、藤田弓子さん、仲代達矢さん、森恵さん、稲塚秀孝監督=南砺市城端伝統芸能会館じょうはな座

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映画「稲塚権次郎物語」、城端で披露 9日から県内先行上映

北日本新聞(2015年5月9日)

 世界の食糧危機を救うきっかけとなった小麦農林10号を作り出した南砺市西明(城端)出身の農業研究家、稲塚権次郎さん(1897~1988年)の生涯を描く映画「NORIN TEN~稲塚権次郎物語」の特別上映会が8日、同市城端伝統芸能会館じょうはな座で開かれた。主演の仲代達矢さんや稲塚秀孝監督らが舞台に立ち、ロケを全面的に支えた南砺市民ら関係者約350人に感謝の言葉を述べ、共に完成を喜んだ。

 映画は南砺市を中心にロケを行い、権次郎さんの生きざまや家族との愛を描いた。大正から昭和の時代背景も美しい映像でよみがえらせた。

 稲塚監督と仲代さん、権次郎さんの青壮年時代を演じた松崎謙二さん、母こう役の藤田弓子さんが舞台あいさつ。仲代さんは「地元の皆さんが役者にできない顔つき、しゃべり方で演じてくれ、よりいい映画になった。万歳」と多くの地元エキストラに感謝した。松崎さんも「画面から南砺の温かさを感じる。皆さんの映画だ」と語った。

 藤田さんは「『農の神様』を『演劇の神様』の仲代さんが演じ、その母親になれたことがとても幸せ」と会場を湧かせた。シンガー・ソングライターの森恵さんが主題歌「ユメオイビト」を披露した。稲塚監督は上映前の会見で「市民と二人三脚で映画を作れたことは一生に一度の体験だろう」と作品の意義を語った。

 特別上映会には田中南砺市長、知事代理の漆畑県観光・地域振興局長、板倉北日本新聞社長、横山哲夫北日本放送社長らが出席した。

 映画は9日から県内先行上映され、同日の上映館でも舞台あいさつがある。TOHOシネマズ高岡が午前10時15分の回、TOHOシネマズファボーレ富山は同10時40分の回、富山シアター大都会は正午の回を予定する。同映画製作委員会は稲塚監督の映像制作会社タキオンジャパン、映画「稲塚権次郎物語」を支える会、北日本新聞社などで構成する。


■仲代達矢さんら来場 高志の国文学館で稲塚権次郎物語ギャラリー展
 映画「NORIN TEN 稲塚権次郎物語」の県内先行公開を記念したギャラリー展が8日、富山市舟橋南町の高志(こし)の国(くに)文学館で始まった。権次郎さん役を演じた仲代達矢さんや松崎謙二さんらが訪れ、撮影で使った小道具などを見て回った。18日まで。

 公開に合わせ、郷土の偉人に関心を持ってもらおうと同文学館が企画した。台本をはじめ、権次郎さんの著書「小麦栽培法の改良」の直筆原稿、映画で仲代さんが乗った三輪バイクなど約30点が並ぶ。

 仲代さんと松崎さんのほか、権次郎さんの母親役の藤田弓子さん、稲塚秀孝監督も来場した。仲代さんは、推敲(すいこう)を重ねた跡がある権次郎さんの直筆原稿に見入り「細かく、きれいな文字でつづられており、熱心に勉強していたことが分かった」と述べた。

 主なシーンなどを紹介する写真パネルを眺めた松崎さんは「一つ一つの場面が思い浮かんできた。いい映画に仕上がったので多くの人に見てもらいたい」と呼び掛けた。

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