火山館で登山用ヘルメットを借りる女性(右)=9日午前10時27分、御代田町

火山館で登山用ヘルメットを借りる女性(右)=9日午前10時27分、御代田町

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浅間山登山、平穏願う ヘルメット無料貸し出し

信濃毎日新聞(2015年5月10日)

 長野、群馬両県にまたがる浅間山(2568メートル)が登山シーズンを迎え、9日、小諸市観光協会主催の記念登山があった。約500人が同市の天狗(てんぐ)温泉浅間山荘前登山口から、立ち入り可能な前掛山(2524メートル)へ登った。登山道沿いの小諸市営火山館は、昨年9月の御嶽山噴火を受けて今季から登山用ヘルメットの貸し出しを始め、早速利用した人もいた。

 小諸市は4月に県から提供されたヘルメット300個のうち、36個を同館に置いて無料で貸し出す。残りは山麓、山腹にある民間を含む宿泊施設などに置く方針だ。

 小諸市小原の斎藤智江子さん(63)と千葉市の岩下克世さん(69)はこの日、同館でヘルメットを見て借りることを決め、岩下さんは「かぶっていた方がいくらか安心感はある」と話していた。

 浅間山の噴火警戒レベルは1(平常)で、小諸市は火口から500メートル以内の立ち入りを制限している。

 小諸市は今季、火山活動の情報を携帯電話にメール配信する「浅間山倶楽部(くらぶ)ポータルサイト」のPRも強化。使い方の説明看板を2カ所の登山口に設置した。緊急時には市の避難情報も伝達する。

 前掛山のシェルター内で休憩していた千曲市の会社員中村重和さん(66)は「浅間山が活火山だという意識は小さいころからあるが、今のまま平穏でいてほしい」と話していた。

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