ろ過をしないため、うっすらと濁りがある沼垂ビール。深いこくが特徴だ=新潟市中央区

ろ過をしないため、うっすらと濁りがある沼垂ビール。深いこくが特徴だ=新潟市中央区

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沼垂ビール飲みに来て フルーティー、強い苦みの2種類 2飲食店で販売

新潟日報(2015年5月12日)

 新潟市中央区の沼垂地区の2飲食店で、クラフトビール「沼垂ビール」の販売が始まった。歴史的に醸造業が盛んな土地柄にちなんだ地域活性化を図る。地区内だけで提供し、ビールファンに沼垂地区へ足を運んでもらう狙いだ。沼垂ビールは東京都の施設で造っているが、商店主らは地元での醸造も目指している。

 沼垂ビールの製造は、沼垂地区出身の中小企業診断士、高野善松さん(60)=東京都=が発案した。高野さんはビール事業を行うため株式会社を設立。東京都大田区の醸造業者と連携して2014年に試作を始め、このほど商品化にこぎ着けた。生産量の目標は年間20キロリットルと小規模なため、当面は「大佐渡たむら」「RICO(リコ)」の2店舗で提供する。

 沼垂ビールは2次発酵樽(だる)に入れたまま出荷し、飲食店では樽(たる)から直接ジョッキに注ぐ。加熱処理やろ過をしないため酵母が生きたまま残っており、香りが豊かで深い味わいだ。フルーティーな香りの「バイツェン」と、こくがあり苦みが強い「ペールエール」の2種類。

 沼垂地区はみそやしょうゆの製造業者や造り酒屋が多い。「醸造の町」として活性化を図る市民団体や個人も、沼垂ビールのPRに協力している。市民団体「なじらね沼垂」は、沼垂ビールのPRチラシに沼垂の歴史を記載。地元の陶芸家はジョッキを制作した。

 高野さんと商店主らは沼垂地区内での沼垂ビール醸造を目指し、土地の取得や施設建設の費用集めも始めている。高野さんは「沼垂の町おこしに生かせるように、事業を展開していきたい」と話している。

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