26日の開設に向け準備する業者や足を入れる住民ら

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「金屋石」使った足湯26日開設 庄川温泉郷

北日本新聞(2015年5月14日)

 砺波市の庄川温泉郷に「庄川清流温泉」を供給している庄川泉源(同市庄川町青島、坂井彦就社長)は26日、かつて庄川地域で採掘されていた「金屋石」を使った足湯を会社近くに開設する。無料開放し、庄川清流温泉と金屋石の魅力を発信する。

 金屋石は緑色凝灰岩で軟らかく加工しやすいのが特徴。江戸時代に採掘が始まったとされ、金沢城の石管などに用いられたが、コンクリートの普及で1970年ごろに採掘が途絶えた。砺波市庄川町庄の庄川右岸の山の中腹に採掘跡5カ所が確認されている。

 庄川清流温泉は疲労回復に効くとされる。足湯は木製で縦約45センチ、横約3メートル。約15センチの高さまで約40度の温泉を入れる。湯と接しない浴槽の上部の縁に、過去採掘された金屋石を付けた。湯口は庄川合口ダムをイメージした形にし、開設までに湯口周りにも金屋石を付ける。金屋石使用を記した看板も設けた。

 屋根を設置し、雨でも使用できるようにする。庄川泉源が温泉を供給する旅館など7施設を紹介するパネルを飾り、庄川地域をPRするパンフレットなども置く予定。白山久一専務は「観光客や地元住民らに庄川清流温泉の良さを感じてもらい、供給する施設に足を運んでもらいたい」と話している。

 足湯の利用は午前9時~11時半。14日に同社の株主や地域住民らにお披露目する。

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