「健康づくり大学」で周遊観光の核に位置付ける温泉施設「いい湯らてい」=三条市

「健康づくり大学」で周遊観光の核に位置付ける温泉施設「いい湯らてい」=三条市

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三条市が新事業 下田の温泉で「湯治」×ヒメサユリ、鍛冶道場 健康と観光魅力倍増

新潟日報(2015年5月14日)


 三条市は、下田地区の日帰り温泉施設「いい湯らてい」での入浴と、複数の市内観光資源を組み合わせて交流人口の拡大を図る「健康づくり大学」を始める。高齢者を中心に関心の高い健康と観光を合わせて発信し、相乗効果を狙う新事業で、現代の「湯治」として誘客につなげたい考えだ。

 事業は民間活力開発機構(民活機構、東京)に委託して実施する。民活機構はこれまでも全国の温泉地や自治体と連携し、医師ら専門家が入浴や食事、運動などについて助言する健康増進事業を企画してきた。

 第1弾として、20日から森町のヒメサユリの小径(こみち)で始まる「高城ヒメサユリ祭り」を設定。ヒメサユリの苗や野菜販売など例年の催しに加え、祭り期間中の28日に、いい湯らていで市内の医師による健康相談を開く。ハイキングと合わせ、温泉を楽しんでもらう趣向だ。

 第2弾以降は、下田地区と福島県只見町を結ぶ国道の工事が進む「八十里越」のバスツアーや、地場産業の金属加工が体験できる三条鍛冶道場の見学を組み合わせた企画を予定。冬場もスノーシュー(西洋かんじき)トレッキングなどを行い、通年展開することでリピーターの確保も狙う。

 12日に市役所で会見した民活機構の里敏行理事長(85)は「地方の自然の中で、リフレッシュしたいというニーズは首都圏に多い。高齢化が進む中、三条から健康を通じたまちづくりを発信していきたい」と話した。

 市営業戦略室は「三条には多くの観光資源がある。特徴であるものづくりも加えた周遊観光を提案し、首都圏にも発信していきたい」としている。

 28日の健康相談は午後2時から。問い合わせは同室、0256(34)5511。

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