福井県の若狭湾に面した棚田を数千の明かりで彩る恒例のイベントが16日夜、小浜市田烏で開かれた。2500本のキャンドルのともしびが、棚田と海が広がる原風景を幻想的に演出した。
住民有志でつくる「たがらす我袖倶楽部(わがそでくらぶ)」が2012年から春と秋に開催している。
午後6時半ごろ、同倶楽部のメンバーや地元の子どもたちが、事前にあぜ道に並べたキャンドルに次々と点火。周囲が暗くなるにつれ、柔らかな明かりが浮かび上がり、訪れた大勢の観光客や写真愛好家らが盛んにシャッターを切っていた。
滋賀県から恋人と来ていた井上八重さん(35)は「初めて見たけどとてもきれいで感動した。穏やかな海に心が癒やされました」と話していた。