観客を幽玄の世界へいざなった燭光能=瑞龍寺

観客を幽玄の世界へいざなった燭光能=瑞龍寺

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高岡開町の祖・利長しのび燭光能 瑞龍寺

北日本新聞(2015年5月21日)

 高岡開町の祖で加賀藩2代藩主、前田利長の遺徳をしのぶ「利長忌」が20日、高岡市関本町の国宝瑞龍寺で営まれた。法堂(はっとう)の利長の位牌(いはい)の前で「燭光能(しょっこうのう)」が奉納され、揺らめく炎の下、約100人が幽玄美の世界に浸った。

 高岡能楽会と金沢能楽会のメンバーら15人が、源氏物語を題材にした「玉葛(たまかずら)」を披露。シテを重要無形文化財総合指定保持者の大坪喜美雄師、ワキを苗加登久治師が務めた。薄命に終わり、亡霊となった女性、玉葛が恋の迷いや妄執の苦しみから抜け出せず、狂い舞う様子を表現した。ほの暗い中、ろうそくの火で面などが妖しく照らされ、来場者は優美な舞に見入った。

 市民コーラスグループ「ながれ雲を歌う会」(花田喜代美代表)のメンバーが瑞龍寺賛歌「ながれ雲」、「広い河の岸辺」を澄んだ声で歌い上げた。追善法要も行われた。

 燭光能は、3代藩主の利常が利長の33回忌に行ったのが始まりとされている。1984年に国宝瑞龍寺保存会(綿貫民輔会長)が利長忌を始めてから毎年、高岡能楽会が奉納している。

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