全日空は20日、富山県を特集する「テイスト・オブ・ジャパン」プロジェクトの発表会見を県民会館で開いた。6~8月に国際線機内や羽田、成田両空港のラウンジで、県産食材を用いた料理や日本酒を提供する。伊東信一郎ANAホールディングス会長は「富山が誇る素晴らしい海、山の幸をPRし、国内外から訪れる人を増やしたい」と述べた。
3カ月ごとに、三つの都道府県の食や文化を特集するプロジェクトで、富山は第8弾として奈良、福岡とともに選ばれた。6月から、一部国際線機内や一部国際線ラウンジで、ホタルイカや夏野菜、ハムなどを使った料理、ノンアルコールスパークリングワイン、日本酒を提供し、国内線機内ではシロエビせんべいを販売する。機内誌や機内番組では、氷見うどんや五箇山などの観光名所を紹介する。
伊東会長は「好敵手となる北陸新幹線が開通し、負けずに頑張らなくてはいけない。このプロジェクトも通じ、航空需要を喚起させていく」と意気込みを示した。石井知事、高木繁雄県観光連盟会長、桝田隆一郎県酒造組合長があいさつし、それぞれ富山-東京便の必要性を訴えた。