長野市内で22日昼ごろ、太陽の周囲に虹色の光の輪がかかる「日暈(ひがさ)」が観測された。空気中の氷の粒で光が屈折して起こる気象現象。
御開帳が行われている同市の善光寺では回向(えこう)柱の上空に「日暈」が現れ、柱に触れるため並んでいた大勢の参拝者が「きれいだね」「珍しいね」などと歓声を上げながら空を見上げていた。カメラに収めていた横浜市の深谷絵里奈さん(40)は「虹色の輪と回向柱を一緒に写すことができた。何か良いことがありそうです」。
空の高い所に層状の薄雲があるときに起きやすく、低気圧が近づいて天気が悪くなる前にできることが多いとされる。1時間ほどで白い雲が広がり、その後「日暈」は徐々に見えなくなった。