今季のオープンに先立ち、遊歩道の最終確認をする県などの関係者=22日、佐渡市

今季のオープンに先立ち、遊歩道の最終確認をする県などの関係者=22日、佐渡市

新潟県 佐渡 アウトドア・レジャー

樹齢300年の変形巨木 佐渡天然杉遊歩道がオープン

新潟日報(2015年5月23日)

 複雑に変形した杉の奇木や巨木を観察でき、島内の新たな観光スポットになっている大佐渡山脈の石名天然杉遊歩道が今季も23日から一般開放される。例年に比べて雪解けが早く、昨年より1週間前倒ししてオープンする。22日には県の担当者らが現地を訪れ、安全面での最終確認を行った。
 
遊歩道は大佐渡山脈の主稜線付近(標高約900メートル)に位置し、1周の長さが約800メートル。道沿いには、樹齢300年の「象牙杉」や「四天王杉」など個性的な5本の巨木がそびえ、今の時期はカタクリやオオイワカガミといった山野草も見頃を迎えている。
 
遊歩道の一般開放は2011年に始まり、5月下旬から11月までオープンしている。県によると、昨年は6763人が来訪。前年より4千人弱の減となったが、7月に発生した豪雨のため、一時閉鎖されたことなどが原因とみられる。
 
22日の最終確認では県や佐渡市の担当者ら15人が遊歩道や樹木の状況を調べた。県佐渡地域振興局農林水産振興部の河村昇副部長は「1時間以内で巡ることができ、気軽に天然杉の魅力を感じられるが、案内標識に従って安全に楽しく観察してほしい」と話した。
 
新潟交通佐渡は30日~6月14日の土日曜、両津港から直通のバスを1日2往復運行する。前日までの予約が必要で、料金は片道1200円(小学生600円)。申し込みは同社、0259(52)3200。

今月のお得な国内ツアー びゅう

佐渡 ニュース