行燈の準備を進める鹿島夜高保存会

行燈の準備を進める鹿島夜高保存会

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初の「突き合わせ」へ準備 砺波・鹿島保存会

北日本新聞(2015年5月26日)

■夜高まつり 行燈の台強化

 6月12、13の両日に砺波市中心部の出町地区で開かれる「となみ夜高まつり」に向け、昨年から参加した鹿島(かのしま)夜高保存会は、大行燈(あんどん)をぶつけ合う「突き合わせ」に初めて加わる。同保存会は担い手の減少が懸念されており、大規模なとなみ夜高まつりを体験することで地域の夜高を活性化させ、担い手を確保しようという狙いがある。まつりに向け、連日準備を進めている。

 鹿島夜高保存会は2年前まで、地元の五鹿屋地区夜高祭だけに参加していた。より広い地域の夜高を盛り上げようと、となみ夜高まつりの練り回しと夜高行燈コンクールに昨年初めて登場。開催日が地区の夜高祭と重なるため、地元では1週間早く引き回した。

 となみ夜高まつりを初めて見たメンバーが多く、迫力ある突き合わせに驚いたという。まつり後に「突き合わせにも出たい」という声が上がったため、砺波夜高振興会や他の町内と協議し参加することになった。ことしも地元では1週間早い6月5、6の両日に引き回す。

 鹿島集落センターでは、約20人が行燈の製作に取り組んでいる。突き合わせに向けて行燈の台に鉄線を巻き、強度を高めている。まつり当日は分解した行燈を同市大辻の倉庫で組み立てる。運行責任者の福田弘裁許(さいきょ)(36)は「中心部に出る以上、練り回しと突き合わせ両方に参加したかった。多くの人に見てもらい、地域の若手に夜高の楽しさを味わってもらう機会にしたい」と話している。

 コンクールは12日午後7時45分から同市本町の県道砺波・福光線で、突き合わせは13日午後8時45分から北陸銀行砺波支店前と富山第一銀行砺波支店前で行う。まつりは砺波夜高振興会主催、北日本新聞社後援。

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