初公開される道具蔵で草花の手入れをする船木茂さん

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上越 保阪邸30日から公開 蔵と花調和の魅力 愛好家が生けた作品展示

新潟日報(2015年5月27日)

 大地主として知られた上越市戸野目の保阪邸が30日から6月1日までの3日間、公開される。今回は築270年の道具蔵を展示場に改装して初公開し、生け花を飾る。関係者は「蔵と花の魅力が調和した独特の雰囲気を楽しんでほしい」と呼び掛けている。

 保阪邸は12代当主の保阪洋子さん(62)が暮らし、毎年春と秋、1910年に建てられた母屋と、離れの客間「怡顔(いがん)亭」を公開してきた。

 道具蔵は二つあり、家具や道具類が置かれていた。初公開するのは、1棟1階部分の約60平方メートル。2階まで貫く30センチ四方のケヤキの「通し柱」が特徴で、蔵の屋根を長年支えてきた歴史が感じられる。公開に先立ち床を張り替えた。

 蔵の中では、保阪さんもメンバーの生け花愛好家グループ「花・あや乃会」が「花・あや乃会展」と題して作品を飾る。新緑のモミジやコシアブラ、アザミの花などが蔵を引き立てる。穀物の保管用に実際に使われた甕(かめ)を花器にした作品も展示される。

 会長の船木茂さん(61)=三和区=は「蔵で新緑を眺められる機会はなかなかないと思う。古い歴史と草花が融合した庭園をイメージした」と語る。

 保阪さんは「蔵を活用して催事ができるようになりました。多くの皆さまに足を運んでほしいです」と話している。

 入場料は800円(抹茶・和菓子付き)。「怡顔亭」は公開しない。問い合わせは保阪さん、080(5484)5725。

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