「エヴァンゲリオン展」に合わせた誘客策を考える松代若者会議のメンバーたち

「エヴァンゲリオン展」に合わせた誘客策を考える松代若者会議のメンバーたち

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松代エヴァの町化計画 長野での作品展に合わせ起動

信濃毎日新聞(2015年5月28日)

 長野市松代地区で、大ヒットアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」(庵野秀明監督)にゆかりがあることに着目した「松代エヴァンゲリオンの町化計画」が動きだした。若者の視点でまちづくりに取り組む地元の20〜30代らでつくる「松代若者会議」を中心に、市や松代地区住民自治協議会(自治協)も連携。若者に人気のアニメをまちおこしに生かそうと考えている。

 同作品は、1995年開始のテレビシリーズとその後の「劇場版」で一大ブームを起こし、2007年以降も「新劇場版」シリーズが公開された。主人公たちが操縦する巨大な人造人間「エヴァンゲリオン」が、人類を襲う謎の巨大生命体を迎え撃つ内容だ。

 作中で「松代」は仮設起動実験場として、エヴァンゲリオン3号機の起動実験をしたとの設定で登場。主人公碇(いかり)シンジら登場人物の会話にも何度か出てくる。エヴァンゲリオンの本格的な作品展「エヴァンゲリオン展」(信濃毎日新聞社など主催)が7月4日〜8月30日、県内で初めて水野美術館(長野市若里)で開かれるため、訪れたファンに松代地区まで足を運んでもらうチャンスと捉えた。

 同地区にある市指定有形文化財の交流施設「寺町商家」(旧金箱家住宅)で作品展のチケットを販売する計画で、購入者への松代のみの特典も検討。6月にはエヴァンゲリオンの学習会を開くほか、作品展に合わせたイベントも予定する。エヴァンゲリオンの町としてPRしている神奈川県箱根町にノウハウを学びたい考えだ。

 松代若者会議発起人の小山修也(のぶや)さん(32)=松代町松代=は「海外では日本のアニメ人気が高いと聞き、インバウンド(海外誘客)の期待もある。ファンは世代が広く、親子で来てもらえる入り口になるのではないか」。メンバーでエヴァンゲリオンファンの山浦和徳さん(36)=青木村=は「ファンとしては、たとえポスターや看板だけでも松代限定のものがあれば行きたくなるはず」と話す。

 長野商工会議所松代支部も本年度事業計画に盛り込んでおり、香山篤美副支部長(67)は「特に若い人たちに松代を知ってもらうための新しい切り口になる。若者の動きをバックアップしていければと思う」と話している。

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