日枝神社前に並んだ露店を眺めながら歩く大勢の人たち=富山市西町

日枝神社前に並んだ露店を眺めながら歩く大勢の人たち=富山市西町

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露店ににぎわい あふれる熱気 富山で山王まつり始まる

北日本新聞(2015年6月1日)

 富山市山王町にある日枝神社の「山王まつり」が31日、同神社などで始まり、みこしと獅子舞が山王町や西町など市中心部を練り歩いた。

 山王まつりのみこしは1690(元禄3)年、富山藩2代藩主・前田正甫(まさとし)が2基を寄進したのが始まりとされる。

 露払いとしてみこしを先導する獅子舞は、午前7時半ごろに神社を出発。県内の愛好者でつくる「獅子舞愛好会」(中林幸一(ゆきか)代表)のメンバー23人が横笛や太鼓を奏でながら、住宅や商店で勇壮な舞を披露した。

 みこしは、ご分霊を迎える儀式を行った後、同8時ごろに出発。平尾旨明宮司ら神職が氏子の元を訪れ、祝詞を奏上し、家内安全や商売繁盛を祈願した。

 また、日枝神社の境内や神社周辺には多くの露店が並び、家族連れや若者らでにぎわった。

 夕方からは焼きそばや空揚げ、ベビーカステラなど約640の露店が営業を始めた。家族4人で訪れた同市東町の会社員、三浦大輔さん(41)は「毎年来ているが熱気は変わらない。子どもたちも喜んでいる」と話した。

 とやま山王市(同市運営委員会主催)も同市総曲輪のグランドプラザで始まり、大勢の人がダンスやライブなどのステージを楽しんだ。

 1日は、平和通りが正午から歩行者天国になる。千石町通りなどで氏子みこし巡行祭(同神社氏子崇敬会、北日本新聞社主催)が行われるほか、駐車場の壁面に県内の観光PR映像を流す「BIG WALL MOVIE SP」がある。

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