JA福井市女性部が販売開始した「福井生姜えーる」=1日、福井市のアグリらんど喜ね舎

JA福井市女性部が販売開始した「福井生姜えーる」=1日、福井市のアグリらんど喜ね舎

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福井の特産ショウガ、炭酸飲料に 「香り、甘さ楽しんで」

福井新聞(2015年6月2日)

 ショウガの特産化を進めるJA福井市の女性部有志でつくる「ジンジャーガールズ部会」は1日、福井市内産ショウガを使った炭酸飲料「福井生姜(しょうが)えーる」を発売した。さっぱりとした味わいで、ショウガ本来のまろやかな甘さが特徴。担当者は「地元産の新ショウガだけを使っている。新鮮な香りや甘さを楽しんで」と話している。

 同会は「生姜で福井を元気に」を合言葉に、ショウガの栽培や加工品開発を進めている。しょうゆ、アイスなどに続く第4弾は、夏にぴったりの炭酸飲料。すりおろしたショウガを使い、飲料製造の「北陸ローヤルボトリング協業組合」(同市上野本町)と共同開発した。

 飲料1本(240ミリリットル)に、2%のショウガが含まれている。底の方にショウガの成分が沈殿していて、飲む前にそっと瓶をひっくり返すなどして飲んでもらう。幅広い世代がおいしく飲めるよう、甘さやショウガの割合を工夫した。

 この日は、農産物直売所「アグリらんど喜(き)ね舎(や)」(同市河増町)やAコープやしろ店など5カ所で発売。ショウガが好きという山口英代さん(60)=大野市=は喜ね舎の試飲コーナーに立ち寄り、「あっさりしていておいしい。炭酸が苦手だけどクイッと飲めた」と早速買い求めていた。

 ショウガは、血行を良くする作用などがあるとされる。昨年10月に出荷した5・4トンのうち、飲料やアイスなどの加工品製造に使用したのは約1トン。同部会の会員は年々増えており、ショウガの生産量も増加。今年は昨年より1トン多い3・5トンの種ショウガを植えた。

 同女性部の小川喜久子部長は「家族みんなで飲んでほしい。飲料で気軽にショウガを体に取り入れ、元気になって」と話していた。

 1本250円で、直売所の喜ね舎ときららの丘(あわら市)、福井市内のAコープやしろ店、みゆき店、堀ノ宮店で計5千本を販売する。また県内のJA直売所やサービスエリアなどでも販売していく予定。

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