善光寺（長野市）は２日、５７日間にわたった御開帳（４月５日〜５月３１日）の参拝者数を推計７０７万７７００人と発表した。前回２００９年を３４万人、約５％上回り、過去最多となった。

　同寺や善光寺御開帳奉賛会（事務局・長野商工会議所）は、４月後半から天候に恵まれた日が多かったことや、北陸新幹線（長野経由）金沢延伸を絡めて首都圏や北陸地方などで誘客ＰＲに力を入れたことなどが要因とみている。

　「『長野はとてもいい街』との参拝者の声をよく聞いた。次もまた来たいと思ってもらえるよう努めたい」と、善光寺庶務部長で徳寿院住職の清水雄介さん（４１）。本堂前に今月３０日まで建てておく回向（えこう）柱について、毎日午後９時までのライトアップを同２９日まで延長することも決まり、「夕涼みがてら御開帳の名残を楽しんでほしい」と話している。

　御開帳の参拝者数は、奉賛会が毎日午前９時〜午後５時に境内の駒返り橋で数えた人数、同寺が管理する駐車場の利用台数、本堂内陣参拝券の販売数などを総合的に勘案し、推計した。