福井市田ノ谷町の大安禅寺でハナショウブが咲き始めた。久しぶりの雨となった3日は、紫や黄色の花がしっとりと艶やかさを増し、鳥のさえずりとカエルの"合唱"が趣を添え参拝客を楽しませていた。
ハナショウブは約2千平方メートルに約60種、1万株が植えられている。同寺によると、今年は晴天の日が多かったため例年より成長が早く、今月中旬に満開を迎えるという。1千株のアジサイや、昨年新設したバラ園で約50種の花も楽しめる。
三重県伊勢市の北村暁さん(81)は「珍しい花びらのハナショウブもあり、来たかいがあった」と喜んでいた。
6日からは「花菖蒲祭(はなしょうぶまつり)」(福井新聞社後援)が始まる。今年で32回目で、初めて「花とお寺と笑顔の写真コンテスト」を開くほか、期間中にアコーディオンライブや二胡とピアノの演奏会、華展やお茶会、寺宝展などがある。問い合わせは同寺=電話0776(59)1014。