銀座にオープンするギャラリーに「城端蒔絵飾箱春韻」(手前)を出展する小原さん

銀座にオープンするギャラリーに「城端蒔絵飾箱春韻」(手前)を出展する小原さん

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城端蒔絵、銀座の新ギャラリーに出展 16世・小原さん意欲新たに

北日本新聞(2015年6月4日)

 伝統工芸の城端蒔絵(まきえ)16世、小原好喬(よしとも)さん(36)=南砺市金戸・城端=が、日本の伝統技術発信を目的に6日、東京・銀座にオープンする「HAMON GALLERY(ハモンギャラリー)」の出展者に選ばれた。小原さんは440年の歴史を誇る城端蒔絵を内外に紹介しようと意欲を新たにしている。

 ギャラリーは、俳優の伊勢谷友介さんが代表を務め、クリエイターのネットワークづくりに取り組む社団法人「リバースプロジェクト」などが運営。海外の富裕なコレクターらに、最高峰の美術工芸品から新たな表現に挑む若手クリエイターの作品までを厳選して紹介する。奈良県無形文化財保持者の刀匠・河内國平さんら10人余りが出展し、県内からは小原さんのみが選ばれた。

 城端蒔絵は1575(天正3)年から一子相伝の秘法として小原家に伝わる。元来、朱・黒・茶・黄・緑の5色に限られていた漆芸において、白の発色を可能とし柔らかい色調で描く花鳥文様が特長だ。

 小原さんは今回、10年前に制作した日本伝統工芸展の入選作「城端蒔絵飾箱春韻(しゅんいん)」を出品。モンシロチョウと菜の花をモチーフに春の音や匂いを感じさせる作品で「家伝の白を生かしつつ、自らのデザイン性を確立させた思い出深い作品。変わらぬ漆の肌つやを見てほしい」と語る。

 ギャラリー運営に携わるリバースプロジェクトメンバーで建築家の村松一さん(39)は「歴史と伝統に裏打ちされた作品は海外の客に必ず受ける。城端の小原さんの工房を顧客が訪ねるツアーも企画したい」と話す。

 小原さんは「世界に発信できる機会を得て光栄に思う。今後も自信を持って城端の地で創作活動を貫いていきたい」と語る。

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