高熱隧道などを通る上部専用鉄道

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関電黒部ルート、11日から見学会スタート

北日本新聞(2015年6月5日)

 黒部峡谷鉄道欅平駅から黒部ダムを結ぶ関西電力の黒部ルートの一般見学会に向け、報道関係者向け内見会が4日、同ルートで行われた。黒部峡谷の雄大な自然と黒部ダム建設の一端に触れ、電源開発に挑んだ人たちの苦難を体感できる。本年度の一般見学会は11日から始まる。

 全長約18キロの黒部ルートは、施設の保守や工事用の資材を運搬するために建設された輸送設備。地下に設けられたコースを、さまざまな乗り物を乗り継いで進む。

 今回の見学会では、トロッコ電車で欅平駅まで移動し、竪坑エレベーターで約200メートル上昇。バッテリートロッコに乗り換えると、掘削工事で最大の難所だった高熱隧道(ずいどう)にさしかかる。当時の岩盤温度は160度以上と言われ、窓を開けると硫黄のにおいと熱気が立ちこめた。

 仙人谷ダム前で下車すると、残雪の山並みと新緑、ダムが生み出す美しい光景が眼前に広がった。電源開発のために設けられた水平歩道と日電歩道の一部を臨むこともできた。地下にある黒部川第四発電所内を見学した後、インクラインと呼ばれる斜度34度の地下ケーブルカーと黒部トンネル内の専用バスを乗り継ぎ黒部ダムに到着した。

 一般見学会は11月10日まで34回実施。2014年度は1938人が参加した。問い合わせは、関電北陸支社の黒部ルート見学公募委員会事務局、電話076(442)8263。

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