(上)人形山の山肌に浮かび上がった「ひとかた」=南砺市上梨から(下)赤い線で縁取った部分が姉妹の「ひとかた」

(上)人形山の山肌に浮かび上がった「ひとかた」=南砺市上梨から(下)赤い線で縁取った部分が姉妹の「ひとかた」

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山肌に雪の姉妹 平・人形山

北日本新聞(2015年6月5日)

 南砺市の五箇山と岐阜県にまたがる「富山の百山」の一つ、人形山(にんぎょうざん)(1726メートル)の山肌に、手をつないだ姉妹の雪絵「ひとかた」が浮かび上がっている。4日も同市上梨(平)から見えた。7日には地元の平壮年会が主催する人形山山開き登山が行われる。

 平地域に伝わる民話で、親思いの姉妹が母親の病が治ったお礼に山頂の権現堂に参拝したが、突然の吹雪で行方知れずとなり、以来、春が訪れると「ひとかた」となって現れると伝えられる。

 「ひとかた」は国道304号の梨谷トンネル付近や相倉合掌造り集落の展望所などからも見える。

 7日の山開き登山は午前7時半までに同市田向(同)の中根登山口(750メートル)に集合。安全祈願神事の後、山頂を目指す。下山後は登山口で「五箇山鍋」が振る舞われる。参加は登山道整備協力金として1人500円。

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