参加者たちは大正池(奥)周辺を歩きながら上高地の歴史や自然を学んだ=6日、松本市安曇

参加者たちは大正池(奥)周辺を歩きながら上高地の歴史や自然を学んだ=6日、松本市安曇

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大正池誕生100年 上高地で記念のガイドツアー

信濃毎日新聞(2015年6月7日)

 北アルプス上高地(松本市安曇)の大正池が誕生から100年を迎えた6日、記念のガイドツアーが現地で開かれた。1915(大正4)年6月6日に焼岳が噴火し、噴出した大量の泥流が梓川をせき止めて生まれた池の歴史や、上高地の自然などについて、県内外から参加した5人が散策しながら学んだ。

 大正池は上高地の代表的な景勝地となっており、この日は小雨が降ったりやんだりのあいにくの天気だったが、大勢の観光客が散策していた。

 記念ツアーは、清掃などをする「上高地パークボランティア」として20年以上活動する松本市新村の根橋信水(しんすい)さん(84)が講師を務めた。大正池から河童橋までの約4キロを2時間余かけて歩きながらガイドした。

 大正池には穂高連峰などから土砂の流入が続く。根橋さんは、大正池を前に「池は誕生から100年で大きさがかなり小さくなってしまった。池に浮かぶ枯れ木も2千本余から数十本に減った」と、自然の移ろいを紹介。ケショウヤナギやカラマツなど、上高地を彩る植物の特徴も説明した。

 参加した千葉県神崎町の会社員佐藤功さん(53)は「火山の恩恵でできている大正池などを知ることができた。また訪れたい」と話していた。

 観光シーズン入りした上高地ではこの日、ウェストン祭が2日間の日程で始まり、登山者約300人が徳本峠を越えて上高地に入山する記念山行があった。7日は午前10時から、ウェストン碑前で碑前祭が開かれる。

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