白装束を身にまとい、横一列に並んで苗を植える早乙女たち

白装束を身にまとい、横一列に並んで苗を植える早乙女たち

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早乙女23人、豊作願い 諏訪大社上社で「御田植祭」

信濃毎日新聞(2015年6月8日)

 諏訪大社上社恒例の「御田植(おたうえ)祭」が7日、長野県諏訪市中洲の上社本宮近くにある藤島社の斎田であった。大勢の氏子や写真愛好家が見守る中で、白装束に赤いたすきをかけた23人の早乙女が横一列に並び真剣な表情で「スワヒカリ」の苗を植え、豊作を願った。

 早乙女は諏訪市、茅野市、富士見町、原村の10~20代の未婚女性から選ばれた。同日は本宮での神事を終えた後、500メートルほど離れた斎田へ歩いて移動。草履を脱いで素足で水田に入り、耕作長の小林孝嘉さん(73)の指示に従いながら、丁寧な手つきで慎重に苗を植えていった。

 茅野市金沢の団体職員高橋奈津子さん(25)は「大勢に囲まれていたので最初は緊張した。少しずつ慣れて途中からはうまく植えられたと思う。いい記念になった」。小林さんは「今年は田植え経験のある早乙女が多かったので、上手に植えてくれた」と話していた。

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