県内在住の外国人による「田植え世界選手権」が7日、魚津市稗畠の棚田で行われ、留学生やALT(外国語指導助手)らが苗を植え、速さと美しさを競った。
棚田を所有する農家の稗苗良太さん(28)=魚津市=が外国人や都会の人に農業を体験してもらう「アグリツーリズム」を推し進めようと、森林ツアーなどに取り組む井原真吾さん(36)=上市町=と共に初めて企画。交流サイト「フェイスブック」やALTの集まりでPRして参加者を集めた。
米国やベトナム、カナダ、南アフリカなど9カ国の出身者と県内から参加者合わせて15人が素足で約10アールの田んぼに入った。それぞれ出身国の歌を口ずさみながら丁寧に苗を植えた。地元の農家がしっかり植えられているか、列が曲がっていないかなどを審査した。モンゴルからの留学生、カトラフさん(25)=富山市=は「子どもの頃の川遊びを思い出した。楽しかった」と話した。
稗畠公民館で表彰式があり、全員にコメが贈られた。参加者はイノシシや山菜料理を味わい、親睦を深めた。