南仏のサント・ビクトワール山を描いた作品「悠悠蒼天」の前で日本画について語る吉川さん(右)

南仏のサント・ビクトワール山を描いた作品「悠悠蒼天」の前で日本画について語る吉川さん(右)

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顔料こだわり世界の山表現 飯田で阿智の吉川さん個展

信濃毎日新聞(2015年6月10日)

 阿智村伍和の日本画家、吉川優さん(57)が個展「華」を飯田市の県飯田創造館で開いている。天然鉱物の顔料にこだわり、世界各国を旅して描いた山々や花など約70点を展示している。会場では、日本画の魅力を伝えようと、来場者に顔料の鉱物などを熱心に説明している。16日まで。

 20年ほど前から阿智村に住み、村や県内の自然、世界各国を旅して絵を描いている。山の絵は、ヨーロッパのマッターホルン、モンブラン、ネパールのマチャプチャレ、エベレストなどさまざま。バックパックを背負って安宿に泊まり、3カ月は現地に滞在して絵を描く。吉川さんは「まずは市場へ行き、人々がどんな物を食べているのかを知るところから始める」と話す。

 南フランスのサント・ビクトワール山を描いた作品「悠悠蒼天(ゆうゆうそうてん)」は6枚のびょうぶが連なる大作。朝日に照らされて輝く白亜の山を、赤サンゴの顔料で表現した。下地には金箔(きんぱく)や銀箔(ぎんぱく)を塗って発色を良くしたり、銀箔を硫黄でいぶして岩の力強さを表現した。吉川さんは「日本画は重ねの美しさがある。天然鉱物を使うので、何千年も失われない。若い人にも日本画に挑戦してほしい」と話す。

 午前9時から午後6時(最終日は午後4時)。水曜休館。無料。

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