長野市の善光寺境内で13日から、今年も月に1度の手作り市(いち)「善光寺びんずる市」が始まる。門前の商店主や市民、僧侶らでつくる実行委員会が開き、3年目。善光寺の知名度の高さと、スタッフ、出店者が一体となった運営が口コミで広がり、今回は過去最多の184店が出店を予定している。
この市は、善光寺の「びんずる尊者像」完成300年を機に、善光寺という場の魅力を多くの市民と共有したいと2013年に始まった。
六地蔵前広場と東庭園を会場に、さまざまな手工芸品やパンなどの加工品、農産物などの「手作り品」の店が並ぶ。全184店のうち県外が49店に上り、隣の新潟県や首都圏、近畿圏のほか、遠く北海道や岡山県からの出店もあるという。
善光寺の若手僧侶らも企画から関わり、当日の店の設営や会場係を一緒になって取り組むのも魅力で、繰り返し参加する店も110店を数える。「売り上げ以上に、この場で1日過ごすことを楽しみにしている人が多いようです」と実行委メンバー。「善光寺を『ご縁の場』としてもっと身近に感じてもらえるきっかけになればうれしい」と期待している。
11月まで6回を予定(毎月第2土曜日、午前10時〜午後4時)。13日はかんなくずを使った木のリボン作り教室や野だてもある(ともに参加費200円)。問い合わせは実行委事務局(電話026・219・3435)へ。