21日の「新潟をどり」に向け稽古を重ねる古町芸妓=新潟市中央区

21日の「新潟をどり」に向け稽古を重ねる古町芸妓=新潟市中央区

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21日・芸文で「新潟をどり」 古町芸妓稽古に熱 新名取4人も出演

新潟日報(2015年6月10日)


 新潟市の古町芸妓(げいぎ)が総出演する舞台公演「ふるまち新潟をどり」が21日、同市中央区の市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)で開かれる。公演の振付・構成をする日本舞踊市山流の家元、市山七十世(なそよ)さんの指導の下、稽古が重ねられている。今回は、芸妓養成会社「柳都振興」に所属し初めて市山流の名取となった芸妓らによる演目も用意されている。

 新潟をどりは27回目。今年は8演目が披露される予定。

 中央区の三業会館では、本番を控え市山さんが芸妓に指導。「お互いの位置に気を付けて」「あごを引いて」と声が響く。若手芸妓5人が踊る長唄「元禄花見踊」に出る、入社2年目の千秋さんは「稽古の成果が出せるよう頑張りたい」と抱負を語る。

 名取は、一定の水準に達した弟子に師匠から芸名が許されること。今回、名取となったのは、柳都振興の紅子さん、あやめさん、華乃さんと、4月に同社から独立したあおいさん。市山さんは「お互い切磋琢磨(せっさたくま)して、古町を活気づけてほしい」と思いを語る。芸歴が長いお姐(ねえ)さん芸妓と合わせ、名取の芸妓は9人になったという。

 市山七十奈緒(なそなお)の名をもらった芸歴22年のあやめさんは清元「青海波(せいがいは)」に出演する。「昔からお姐さんが踊ってきたお祝いの踊り。名前をいただいた後なので動き一つ一つを大事にしたい」と話している。

 公演は正午、午後3時半からの2回。S席5千円、A席3500円、B席(3階)1500円。問い合わせはりゅーとぴあ、025(224)5521。

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